ダーガー 2008/05/16[Fri] 未選択

http://henry-darger.com/


ネットという表現の場が与えられた事によって、誰もが表現者を名乗る事ができるようになってしまった。

小説も音楽も絵画も、いつかどこかのだれかに見てもらえるからだ。

しかし一方で、かつてあったはずの公共性や限定性は薄れ、人は表現物を所有してしまう時代になってしまった。

なんだかカルチャーというものの価値が下がってしまったように思えてならない。



そんなときにこの映画の存在を知った。

何十年間も自室に閉じこもり、膨大な小説とその挿絵を書き続けた男、ヘンリー・ダーガー。

見えない糸で繋がってしまったぼくらがもはや味わう事の出来ない、「本当の孤独」のなかで表現しつづけた人。

誰に見せるのではない。ただ自分の妄想の世界を表現するためだけに生涯を捧げたのだ。

なんんんんんまスゲ。

見るわ。